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お譲り着物  お召し(伯母から甥へ) [仕立て替え]

踊りを習っている青年の方から~

伯母さんから、洗い張りして「着物にしたら」と頂いた。。

男物着物になりますか?と。。

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見ると、昭和30年代くらいに流行った「お召し」のようでした。

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反物の幅が狭いので「男性用の裄には無理ですね~」とお返事。。


「そうですか、残念です」


色々と反物の寸法を確認します。

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一つの方法として、衿布から足し布を取ってみようか?と考えました。

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「ただ、衿幅から布を取って袖幅に足すことは可能かもしれませんね。。」

とアドバイス。。

「それで結構ですからやってみてください」との依頼でした。

まずは、解く所から始まります。

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裄は、踊りをされるのでたっぷりにしたいです。

一尺八寸五分にしました。

袖幅と肩幅、両方とも布を足しました。

裏地には絹の通し裏・・少し青味があり綺麗です。

男物は、袖口布も必要です。

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襟から取りましたので、裏地を足しています。

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袖も足して有るのがあまり目立ちませんでした。良かったです。

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伯母様もきっと喜んでくださいますね。

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娘さんへのお譲り訪問着 [仕立て替え]

娘さんにご自分が若い頃着ていた「訪問着」を譲りたい。

もう直ぐ息子さんの結婚式があるそうです。

洗い張りした状態で綺麗な訪問着をお持ちくださいました。

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胴裏と八掛けは新しくしました。


長襦袢も新しく。襟元に豪華な刺繡の半衿をつけました。

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お兄さんの晴れの日に華を添えてくださいね。

留袖を受け継ぐ為に・・ [仕立て替え]

以前から準備していた「留袖」の仕立て替えです。

お義母さまの留袖を自分が受け継いで・・
お子さんや甥姪子さんたちの結婚式に着て行きたい。
との思いがありました。

8回は着る予定です。と・・・

ただその方は長身で172センチ。
150センチ代のお義母さまの着物では無理ですし。
色やけで黒い色が相当焼けていました。

でも、あまりに豪華で最近は見る事もないような留袖だったので・・

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★黒地を染め替え
★脇の柄のつけたし(刺繡も)
★身丈を別布を付け足し(帯の下で)長く
★袖幅を地衿布を利用して広く

そのほか、胴裏や比翼も別布で足すことに・・・

身幅を広くする為に、脇の柄を足して描いてもらい・・・刺繡まで加えてもらいました。

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濃い色が染め替えた後部分です。

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家紋もくっきりしました。


金額は掛かってしまいましたが、依頼主さまの体に合った着物になりました。

もちろん比翼も作りなおしましたよ。

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この比翼を・・・

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着物の上に・・・乗せてくけつけます。

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袖口布と・・

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振り布も付けます・・

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今回の着物に合わせた白い長襦袢も出来上がりました。

当日、綺麗に着ていただけるといいな~
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報告が楽しみとなっています。



留袖の仕立て替え [仕立て替え]

このように立派な留袖を拝見しました。

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6月に甥っ子さんの結婚式。

「お義母さんの留袖なんですが、どうでしょう?」
お客様は、身長が170センチの大柄な方です。
「義母とは体系が全然違うのですが、この着物を着て行きたいのですが」

着物は、一反約13メートルの長い布で仕立てられます。布の幅は約40センチ。 洋服のように型紙で細かく裁断しません。 衿のカーブのみが曲線で、あとはすべてが「直線」なのです。 細い人は細く、太い人は太く、反物の幅を使います。縫い代も切って無いのです。 だから、洗い張りといって、解いて洗って繋げれば、細い人の着物を太い人がまた着られるように仕立て替えが出来るのです。


ただ、写真ではわかりませんが、黒い地色が色焼けてしまっています。
でもこのような手の込んだ刺繍は中々無いと思われます。
私は、新しい留袖を求めるより・・何とか手直しをしてこちらを着ていただきたいと思いました。

「もり善」さんにご相談に伺いました。

見ていただいた結果。

★解いて洗い張りをする

★柄部分に糊を乗せ、地色のみを黒く染めてもらう

★お客様寸法に大きく仕立てる

★別布を帯の下で接いで身丈を長くする

ただ心配なのは、脇の刺繡部分が縫い代の中は無いのでは?という事。

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解いてみると、やはり中まで刺繍は無いのです。
柄が脇で切れてしまうのはやはりおかしい。だからと言って小さく作ったのでは仕立て替えの意味がないです。

そこで、柄が切れた部分に筆で柄を付け足してもらいたいとお願いしました。

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お客様は、子供も居るしこれから何回も着ますのでそうしてください。この着物を着れば、義母と一緒に結婚式に出られますから。と。。


今回も「もり善」さんのアドバイスです。(京都にお願いします)

中々大変な仕事になりそうですが、やりがいがありそうです。




総絞りの羽織りを仕立て替え [仕立て替え]

お母様から「総絞りの羽織り」を譲ってもらいました。
長羽織りにしたいのですが・・・

羽織は裾からの引き返しが多く、衿の長ささえ出れば長く出来ます。

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拝見しましたら、やはりそのままでは衿の布が短いのです。
前見頃の引き返し部分が多いので、そこを切り取って使用してみることにしました。
お客様も承諾。

さて、新たな寸法は・・・

①裄を長く
②袖丈も長く
③羽織り丈を長く(プラス五寸)

ということでしたので、洗い張りをお勧めしました。

綺麗に洗われた反物は、長年のほこりや汚れも落としてくれたようでとても綺麗な状態になってきました。

とても仕立て易くありがたかったです。

羽裏が足りなくなるので、袖裏を接ぎ足しました。
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袖裏には、お直しでもあるので白のポリエステルを使用。

衿は下前で2箇所接ぎました。
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出来上がると殆ど目立たなかったです。
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長羽織が出来上がりました。
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黒羽織りを道行きコートに [仕立て替え]

着付けの先生をされている方から、母からの黒羽織りを道行きコートに・・との依頼です。

元々はかなり古い羽織のようでした。それを印刷のように模様を乗せた加工がしてありました。
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反物の幅も狭いですが、いっぱいにして仕立てて欲しいとのことでした。


表地はしっかりしていますが、裏地が大分痛んでいます。薄い接着芯を貼って縫った部分もあります。
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中々難しい仕事でした。

道行きコート [仕立て替え]

今回は、羽織を「道行きコート」に仕立て替えます。

羽織りを洗い張りして、反物の状態になってからお預かりしました。
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羽織りだったので、前落とし(前見頃を2寸8分で裁ち落としてあります)
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今回は、

羽織の衿を・・・・・立て衿に
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マチを・・・・・・小衿に
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使用します。


羽織の丈を少し長くするので、羽裏を継ぎ足します。


何と言っても「小衿」が難しいです。(今回は見えない場所で布を継ぎました)
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余り布が出たので、下前にポケットを付けました。
ココも毎回緊張します。
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スナップ、くるみボタンも作って付け、紐を二本付けて完成です。
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道行きコートは、難しくてやりがいがあります。



羽織り [仕立て替え]

着付けを習い始めて、着物に目覚めた若いママさんから・・・

頂いた羽織りが気に入っているのだが、汚れがあり丈が短いので直して欲しい。というお話でした。

拝見すると、確かに袖口や見頃に汚れが有りました。丈だけ直すといっても、殆ど解いてしまうことになるので・・「洗い張り」をオススメしました。解いて、綺麗に洗ってもらうのです。それからお好みの寸法にしようと。


洗い張りが出来たので、受け取りに行くと「この羽織りは「生地の裏表を間違えて仕立ててあった」と店主の言葉。(@_@;)ホントですか?良く見ると、裏生地が汚れています。なんと、以前仕立てた方は、裏地を表にして縫っていた。そして、お客様も知らずに着ていたのです。

こちらが本来の表
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今までこの「裏」が表になっていた
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ママさんに話すとその状態を確かめ「ホントですね~、そんな事あるんですね~」(@_@;)

でも、ラッキーな事に・・表地が裏だったからとても綺麗なんです。(^_^)/やりました。こんな好転もあるんです。
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羽織の特徴は「前身ごろを裁つ」裁った布から「袖口布」と「マチ布」を取ります。
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マチはここに付きます。
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これ、何でしょう?
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衿です。

衿は、細いですが・・・・実は・・・・
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このように・・・・
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反幅の状態から、決まった寸法にどんどん折りたたんであるのです。
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衿の後ろに「ちどりがけ」折る所です。


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「前下がり」といって前身ごろを少し長くします。それは背中が真っ直ぐに対して、前は胸やお腹が膨らんでいるという身体の特徴があるからです。


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とても綺麗な「長羽織り」に仕立て替えが出来ました。

羽織りは、裁ちが難しく、衿付け、前下がりも難しいのです。形が出来ていても、着物の上にちゃんと羽織っていただいて、確かめたい箇所が沢山あります。また是非着姿を拝見したいと思っています。

大島着物 [仕立て替え]

仕立て替えの仕事でした。

大島ですが、裏がポリエステルの胴裏。表が絹なので、胴裏も絹が殆どなのですが・・珍しいです。
そして、洗い張りして繋がっていたそれぞれの裏に「数字によるナンバー」がそれぞれサインペンのような物で書かれていて、(~_~;)裏返しての仕立ては出来ませんでした。(大島など、裏返して仕立て替える場合もあります)

洗い張りしてくれたおかみさんによると、オールミシン仕立てだったそうです。ミシンの縫い目を綺麗に解き、洗い張りの仕事・・本当に大変だったと思います。

大手のお店の仕立てです。

最近は「手縫い仕立て」か「ミシン仕立て」かとお客様に選んでもらうみたいです。多分安いから「ミシン仕立て」を選択されたのでしょうね。


今回は、完全に「オール手縫い」です。着心地は如何なのでしょうか?

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銘仙着物の仕立替え [仕立て替え]

5年前にご近所の「古民家ギャラリー・こころ庵」で初めて「銘仙着物」を見てから大好きになってしまい。。コレクターS氏から譲り受けた銘仙もいつの間にか数枚。(販売される時があります)
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いくら好きでも、大正時代の女の人が着た着物ですから、身丈も裄も身幅も小さく狭い。
飾ることはあっても着用は難しいのですが・・。私は何とか着ていました。^^;そして、また大正ロマンに浸りながら・・・「銘仙展」などにお出かけ楽しんでいました。でもやっぱり、裄の短いのが気になるんです。腕がニョキと出てしまうのです。(^_^)/

以前の「銘仙百枚展」をご覧下さい

そんな時、柄が気に入って(少々カビ有りと表記あり)でしたがネットのリサイクル品を求めました。届いてみると、少々所ではないカビ。(@_@;)失敗だ~どうしよう~~。と反省したのですが・・生地がしっかりしてたので、親しい「洗い張り屋さん」にお願いして表地のみを洗って綺麗にしてもらいました。(一枚の反物にする)

手元に戻った「銘仙」はそれはピカピカの生地になってとっても綺麗。
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裏地は付けないで、単衣仕立にしようと取り掛かりました。

反物を広げて行くと・・・なんとこれ!元々「羽織」だったのです。(羽織の裁ち方になっている)羽織を着物に仕立て直した着物だったのです。前身ごろも(裁ち落としてありました)。縫い代がホトンドないのがわかります。
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何とかやりくりして着物の形に・・。生地が固くて縫うのが大変だったのでエイッとミシンで縫った箇所もあります。(衿はギリギリの寸法でバチ衿です)
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とんだハプニングでしたが何とか仕上がりました。

持っている銘仙着物の中で、たったひとつの「自分寸法」の着物です。
身丈、身幅も裄も気にしないでちゃんと着れます。
コレクターのS氏にも「小枝さん、中々イイ銘仙見つけたね!」と褒めてもらいましたし・・。(^_^)/
初夏や秋口に着ています。
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もし、昔着物を自分寸法に直して着てみたいと思っている方がいたら色々と方法もあるので遠慮なくご相談ください。